何とか通過の成績表

華々しく行われた卒業展

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一年の講師活動の締めくくりは、ファッション学科では最大のイベント、卒業展のファッションショー。学生たちが華々しくランウェイを歩く姿は私たちにはまぶしい過ぎるほど。学生たちはほぼ一年かけて準備をしてきた晴れ舞台。普段の私の授業では見られないハツラツ感?そうか。この子たちはこれをやりたくて来てる子たちなんだって。再確認するに至ったところ。細かいところまで完成度も高かったし、頑張ったねって声をかけてあげたい。

私の授業は?

教室の一コマ

こうして私の講師としての一年が終わってみて、はて?今回卒業をしていく子たちにどれくらいの知識なり、処世術なりスキルを残すことが出来たのだろうか?正直とても悔しい結果としか言いようがない。学生たちのニーズと私が伝えていきたいことのチューニングに一年を費やしてしまったのかな?。つまり、学生さんたちはファッションショーが最大の目標であって、私の授業のECのことや、店長としてのマネージメントについてはリアルでないって事。将来大事なんだろうなとは思っていてくれたとは思いますが、なかなか彼ら、彼女らに芯を食った授業を届けられなかったのではないかと反省点ばかり。

フィジカルな授業が必要

体験型の授業が理想

出来るだけ、座学だけにならないようにワークを入れて授業を行ってきたつもりではありましたが、まだまだだったってことです。「知識より経験」、とにかく経験をさせる事が彼ら、彼女らのリアルになるってことなんだと。となると来年の構想はほぼ座学なし!ってわけにもいかないのが難しいところですね。特にECの授業はある最低限度の知識が無ければ、いったい今何をやっているかさえわからない可能性も高い。もう一つの授業はマーケティングをしっかりやりたい。どちらにしろ、「売れる」経験をしてほしい。実際のECを運営することはもはやマスト。自分たちの作ったものや企画がどれだけ受け入れられるか?プロダクトアウト「作りたいモノを作る」とマーケットイン「売れるものから企画する」のバランスを持った人材の育成を目指したい。

先生一年生の成績表

私の先生としての成績表

ということで、この一年の自己評価、私の成績表としては赤点ギリギリってとこでしょうか?もう少しやれると思って始めてみたものの。人に教える事の、難しさを痛感する結果になってしまった。決して学生が悪いわけではなく、興味を持たせられなかった私の実力不足。それに尽きる。これから社会に羽ばたいていく学生たちにエールを送ると同時に、社会で壁にぶつかった時に「あのオジサン先生がこんなこと言ってたなぁ」と一つでも思い出してくれると、この1年が報われるような気がしています。来年に向けて、春休みでしっかりと構想を練っておかないと。

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