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【専門学校授業録】ロープレを指導していて思う。結局、素直が一番。

服飾専門学校で、接客の授業を担当しています。

授業では、学生たちに接客のロールプレイングをしてもらいます。

販売員役とお客様役に分かれて、実際の店舗を想定して接客をする。

そして、その様子を見ながら、

「今の声かけはどうだった?」

「もう少し質問を変えてみよう」

「ここでは商品の説明より、お客様の気持ちを聞いた方がいい」

そんなアドバイスをしていきます。

これを繰り返していると、学生によって成長のスピードがかなり違うことに気づきます。

そして、あることが共通している。

素直な学生は、やっぱり伸びる。

これは、かなり感じます。

「まず、やってみます」が強い

例えば、

今のところ、こういう言い方に変えてみたら?

と伝えたとします。

すると、

はい、やってみます

と言って、次のロープレですぐに試してみる学生がいます。

もちろん、最初からうまくいくわけではありません。

言葉がぎこちなくなることもある。

タイミングを間違えることもある。

質問でうまくコミュニケートできない事もある。

でも、やってみる。

そして、

「さっきより良くなったね」

「ここはもう少しこうしてみよう」

と、また修正する。

この繰り返しで、どんどん良くなっていきます。

逆に、なかなか伸びない人は……

一方で、

アドバイスを受けても、すぐには自分の接客に取り入れられないこともあります。

もちろん、自分なりの考えを持つことは大切です。

ただ、まだ経験が少ない段階では、頭の中で「自分にはこういう接客が合っている」と決めてしまうよりも、まずは一度やってみる。

実際にやってみて、

「これは自分には合わないな」

「このやり方の方が、お客様との会話が広がるな」

と、自分で感じてみることの方が大切なのではないでしょうか。

やってみなければ、良いか悪いかも判断できません。

だからこそ、まずは素直に試してみる。

その上で、自分なりの接客にしていけばいいと思っています。

ただ、まだ接客経験がほとんどない段階で、

「自分のやり方」を守ろうとしすぎると、成長の機会を失ってしまいます。

一度やってみればいい。

うまくいかなかったら戻せばいい。

違うと思ったら、また変えればいい。

でも、やってみなければ、

「自分に合うのか」

「実際に効果があるのか」

すらわかりません。

素直な人は「失敗できる」

私は、素直な人の強さはここだと思っています。

失敗を恐れずに、まずやってみることができる。

アドバイスを受ける。

やってみる。

失敗する。

修正する。

またやってみる。

このサイクルが早い。

だから、成長も早い。

逆に、

「失敗したくない」

「できないと思われたくない」

「自分の接客を否定されたくない」

という気持ちが強くなると、なかなか新しいことを試せなくなります。

結局、いらないのは「プライド」なのかもしれない

これは、学生だけの話ではありません。

むしろ、現場経験が長い販売員ほど気をつけた方がいいと思っています。

経験を積めば積むほど、

自分はこうやってきた

これまでこれで売ってきた

という成功体験ができます。

もちろん、それは大きな財産です。

でも、その成功体験が新しいやり方を受け入れる邪魔になることもあります。

今さら接客を変える必要なんてない

このやり方で問題ない

そう思った瞬間、成長が止まってしまう。

接客に必要なのは、プライドを守ることではなく、

「もっと良くなるかもしれない」と思える余白

なのではないでしょうか。

「素直」は「言われた通りにする」ことではない

ここは誤解してほしくありません。

素直というのは、

「何でも人の言うことを聞く」

ということではありません。

自分で考えなくていい、ということでもない。

むしろ、

一度、自分の中に取り入れてみる。

そして、自分でやってみる。

その結果を自分で判断する。

これが本当の「素直さ」だと思います。

「自分には合わない」と思うのは、それを実際にやってみてからでも遅くありません。

接客は、完成しない

25年アパレルの現場に立ってきました。

それでも、接客に「これが正解」というものはないと思っています。

お客様が変われば、接客も変わる。

時代が変われば、求められる接客も変わる。

自分自身の経験が増えれば、見えるものも変わる。

だからこそ、

自分の接客は完成した

と思わないことが大切なのかもしれません。

学生のロールプレイングを見ながら、

「この言い方、いいな」

と思うこともあります。

逆に、

「自分も昔、こんな接客をしていたな」

と気づかされることもあります。

教える側であっても、学ぶことはたくさんあります。

結局、素直が一番

接客が上手くなる人には、いろいろな共通点があります。

商品知識が豊富。

話がうまい。

観察力がある。

質問が上手い。

もちろん、どれも大切です。

でも、その前に、

素直であること。

これが一番大事なのではないかと思います。

「やってみます」

と言える。

「もう一回やってみます」

と言える。

「ここ、どうしたらいいですか?」

と聞ける。

そして、自分のやり方を一度横に置いて、新しい方法を試してみる。

そんな人は、失敗しても必ず前に進みます。

反対に、どれだけ経験があっても、

「自分はこれでいい」

と固まってしまったら、そこから先には進みにくい。

だから、現役のアパレルスタッフの皆さんにも、一度、自分の接客を疑ってみてほしいと思います。

今までのやり方を捨てる必要はありません。

ただ、

「もっと良いやり方があるかもしれない」

という気持ちだけは持っておく。

それだけでも、接客は変わっていくと思います。

ロールプレイングを指導していて、学生たちの成長を見ていると、つくづく思います。

結局、素直が一番です。

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