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「ガチャ」なんかじゃない。—問われる、決断の責任

服飾専門学校で教えていると、毎年気になることがあります。
それは、卒業後割と早い段階で退職してしまうケースが少なくないことです。

理由を聞くと、こう言われることがあります。
「ちょっと外れでした」「ガチャ、ミスりました」

転職そのものは悪いことではありません。
むしろキャリアを前に進める選択になることもある。

ただ、その言葉で片付けてしまった瞬間に、
ひとつ大事な視点が抜け落ちます。

なぜ辞めたのか——その多くが「他責」

詳しく話を聞くと、理由の多くだいたいはこうです。

  • 職場の人間関係が合わない

  • 思っていた環境と違った

  • 教えてもらえなかった

  • 忙しすぎた

もちろん、それ自体は事実でしょう。
ただ、その語り口がすべて「環境や他人のせい」になっている。

ここに、大きな違和感があります。

入社前と現実のギャップは必ずある

少し、僕自身の話をします。

初めて就職した会社。
ファッションの仕事に関われると期待していた初日。

やった仕事は、
朝から3時間、駐車場の草むしりでした。

正直、「思っていたのと違う」と感じました。
でも、そこで考えたのは「環境が悪い」ではなく、

「この会社はそういう場所なんだ」という事実です。
逆に言えば、どんなことも受け入れる覚悟をする出来事でした。

どんな仕事にも、地味で泥臭い部分はある。
むしろ最初は、そういう仕事から始まることの方が多い。

理想と現実のズレは、必ず起きます。

決断したのは、誰か

ひとつ、シンプルな事実があります。

その会社を選んだのは、あなた自身です。

内定を受けたのも自分。
入社を決めたのも自分。

環境が違ったのだとしたら、
それは

  • リサーチが足りなかった

  • 解像度が低かった

  • コミュニケーションが足りなかった

仮にガチャだとしても、

そのガチャを引くかどうか、ちゃんと調べましたか?

排出される中身を見たのか。
確率を理解したのか。
情報を取りにいったのか。

そこを曖昧にしたまま引いたのであれば、
それは運ではなく、判断です。

だからこそ問われるのは、
ガチャの結果ではなく、引く前の意思決定です。

自責で考えるということ

ここで伝えたいのは、
自分を責めろという話ではありません。

自分に主導権を取り戻せということです。

  • なぜその会社を選んだのか

  • 何を期待していたのか

  • 何がズレていたのか

これを自分の言葉で整理する。

そのうえで、

  • 次は何を基準に選ぶのか

  • どんな情報を取りに行くのか

ここまで考えて、はじめて「次の一手」になります。

ファッションの仕事は「理想」と「現実」の差が大きい

特にファッション業界は、
イメージと現実のギャップが大きい業界です。
華やかに見える反面、

  • 地道な作業

  • 人との調整

  • 体力勝負

そういった現実の積み重ねで成り立っています。

だからこそ、
「なんとなく好き」だけで選ぶとズレる。

ここに向き合わない限り、
ミスマッチは繰り返されます。

決断の重みを理解する

決断とは、
「選ぶこと」ではなく、
「選んだ後の責任を引き受けること」です。

どんな環境にも、良い面と悪い面がある。
完璧な職場は存在しません。

その中で、

  • 何を許容するのか

  • 何を譲れないのか

100%理想の環境なんて、あるはずがないじゃない?
その中で自分で決めるしかない。

「ガチャ」で終わるな。決断に責任を持て

仕事選びは、運ではありません。

でも仮にガチャだとしても、
そのレバーを回したのは自分です。

そして現実として、
新入社員ひとりで環境を変えることは難しい。

だからこそ発想を変える。
環境を嘆く前に、自分を変えることから始める

  • 見る視点を変える

  • 学び方を変える

  • 関わり方を変える

できることはいくらでもある。

決断したのは自分。
だからこそ、その決断には責任を持つ。

与えられた環境に愚痴をこぼす前に、
自分にできることをやり切る。

そこからしか、次の景色は見えてきません。

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