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新入生へ。「個性」とは何か——最初の授業で伝えたいこと

今週から、新しい一年が始まります。
服飾専門学校に入ってくる皆さんの多くが、こう思っているはずです。

「個性を活かしたい」
「人と違うことがしたい」

とても大切な感覚です。
でも同時に、少しだけ誤解も多い。

個性=人と違うこと、ではない

よくあるのが、

  • 人と違う服を着る

  • 奇抜なスタイルをする

  • 目立つ見た目にする

これを「個性」だと思ってしまうこと。

もちろん、それも一つの表現です。
でも、それだけでは本質ではありません。

髪を真っ赤に染めることが個性なのか。
普通の服を着ている人は個性がないのか。

そんなことはないはずです。

表現として、伝わってなければ、
奇抜なスタイルは、
正直ちょっと「痛いヤツ」と思われます。

個性とは「伝える力」である

僕が定義する個性はシンプルです。

自分の考えを、相手に伝えられる力。
そして、それを理解してもらえること。

これが個性です。

どれだけ頭の中に面白いアイデアがあっても、
誰にも伝わらなければ存在していないのと同じ。

逆に、シンプルな服装でも、
考えや意図がしっかり伝わる人は、とても個性的に見える。

有名デザイナーも「伝える力」で評価された

例えば、

  • 川久保玲

  • 山本耀司

  • 高橋盾

  • リック・オウエンス

彼らも最初から評価されていたわけではありません。

自分の世界観を、言葉やショーや服を通して、
粘り強く「伝え続けた」からこそ、理解された。

もし伝える努力をしていなければ、
作品は見られることすらなかったはずです。

個性は「恥ずかしさ」とセットである

自分の考えを言葉にする。
自分の世界観を人に見せる。

これは、とても恥ずかしいことです。
そして、とても難しいことです。

だから多くの人は、

  • 言わない

  • 見せない

  • 隠す

でも、それでは伝わらない。

引っ込み思案と個性は、両立しません。

そもそも、みんな個性的

考えてみてください。

誰一人として、
全く同じ考えを持っている人はいないはずです。

つまり、

もともと全員が個性的なんです。

違いがあるのは当たり前。
問題は、それを

伝えられているかどうか。

個性がある人とは何か

目立つ人が個性的なのではない。

自分の中身を、相手に伝えられる人。

その結果として、
周りから「個性的だね」と言われる。

順番は逆です。

最初の授業で覚えてほしいこと

個性を「作ろう」としなくていい。
すでに持っているから。

やるべきことはひとつ。

それを伝える力を磨くこと。

  • 言葉にする

  • 見せる

  • 反応をもらう

  • 改善する

この繰り返しです。

ここからの2年間(あるいはそれ以上)。
皆さんには、技術だけでなく、

自分を伝える力」を身につけてほしい。

それができたとき、
あなたの個性は、はじめて社会と繋がります。

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