フォロワーが多い=売れる、ではない
フォロワーが1万人いても売れないECサイトがあります。
一方で、
フォロワーが1,000人ほどでも、安定して売上を伸ばしているECサイトもあります。
この違いは何でしょうか。
以前は、
「バズること」
「フォロワーを増やすこと」
がSNS成功の指標のように語られていました。
もちろん、今でもバズには大きな影響力があります。
しかし、
バズは再現性が高いものではありません。
アルゴリズムが変われば伸びなくなることもありますし、毎回同じように成果を出すことも難しいでしょう。
だからこそ私は、
ECにおけるSNSの役割そのものが変わってきていると感じています。
今、大切なのはフォロワー数ではありません。
誰に届いているのか。
そして、
その人とどんな関係を築けているのか。
そこが重要になっています。
SNSは競争が激しい時代になった
InstagramやTikTokには、
毎日膨大な数の投稿が公開されています。
企業だけでなく、
個人クリエイターやインフルエンサーとも同じ土俵で競争しています。
イメージするなら、
F1マシンと軽自動車が同じレースを走っているようなものです。
資金力や制作体制を考えれば、本来は勝負にならないかもしれません。
でもSNSは少し特殊です。
アルゴリズムが変わることで、レースのルールそのものが変わることがあります。
昨日まで伸びなかった投稿が急に多くの人へ届いたり、逆に今まで成果が出ていた手法が通用しなくなったりすることも珍しくありません。
これがSNSの面白いところでもあり、怖いところでもあります。
だからこそ、
「バズる方法」や「アルゴリズム攻略法」を追いかけ続けるのは、あまり得策ではありません。
SNSはルールが変われば、昨日の正解が今日も正解とは限らない世界です。
それよりも、
「誰に、どんな価値を届けるのか」
という軸を持って発信する方が、長期的には強いアカウントになります。
SNSも「細く深く」の時代
以前は、
できるだけ多くの人に見てもらうことが重要だと言われていました。
でも今は、
SNSのアルゴリズムが進化し、
一人ひとりの興味や関心に合わせて投稿が表示されるようになっています。
だからこそ、
「みんなに向けて発信する」よりも、
「この人に届けたい」
という相手を明確にすることが重要です。
例えば、
「バッグの紹介」
ではなく、
「荷物が多い人のための通勤バッグ」
「夏コーデ」
ではなく、
「40代女性が旅行で着回せる夏コーデ」
というように、
ターゲットや悩みを具体的にした方が、本当に必要としている人へ届きやすくなります。
広く浅くではなく、
細く深く。
これはSEOだけでなく、SNSにも当てはまる考え方です。
SNSで売ろうとしない
SNSでよくあるのが、
商品紹介ばかりになってしまうことです。
もちろん、こうした投稿も必要です。
でも、SNSを見ている人は、
「何か買おう」と思って見ているわけではありません。
友人の投稿を見たり、
好きなブランドを眺めたり、
情報収集をしたり。
そんな時間の中でSNSを利用しています。
だからこそ、
売り込みばかりの投稿は読み飛ばされてしまいます。
一方で、
こんな使い方があるんだ
自分にも当てはまりそう
その選び方は知らなかった
そんな「気づき」や「役立つ情報」がある投稿は、自然と興味を持ってもらえます。
商品のスペックを伝えるよりも、
その商品があることで得られる体験やメリットを伝える。
その方が、共感や信頼につながります。
つまり、SNSの役割は商品を売ることではありません。
ブランドを知ってもらい、興味や関心を育てること。
そして、
「このブランド、なんだか気になる。」
「また投稿を見てみたい。」
そう思ってもらえる接点を積み重ねることです。
その積み重ねが信頼となり、
購入やリピートへとつながっていきます。
だからこそ、SNSでは
「売る」ことよりも、「価値を届ける」こと。
この考え方が何よりも大切なのです。
フォロワー数より、ファンを増やそう
SNS運用は簡単ではありません。
だからといって、
価値がなくなったわけでもありません。
むしろ、
これからのSNSは、
フォロワー数を競う時代ではなく、
ブランドを好きになってくれる人を増やす時代です。
バズを狙うことよりも、
必要としてくれる人に、継続して価値を届けること。
広く浅くではなく、
細く深く。
この考え方が、
ECサイトにとって一番成果につながるSNS運用ではないでしょうか。
SNSもSEOも、本質は同じです。
アルゴリズムを追いかけるのではなく、
「誰に、どんな価値を届けるのか。」
その積み重ねが、結果としてファンを生み、リピーターを増やし、利益の残るEC運営につながっていくと私は考えています。
筆者プロフィール
株式会社SUNNYDAYWORK 代表 高渕 修
WEBマーケター/服飾専門学校講師
販売実績25年、店舗運営20年、EC運営歴10年。アパレルショップの販売スタッフから店長・店舗運営を経て、オンライン事業部長としてEC事業を統括。その後独立し、現在はEC事業者へのコンサルティングや運用支援、人材育成に取り組んでいます。
専門学校では、店舗運営とEC運営の両方を理解した人材育成を担当。現場で培った経験をもとに、「現場で使える知識」を発信しています。
ECは、一人で悩む時代ではありません。
ECサイト制作から運営改善、広告運用、人材育成まで、事業の成長に合わせて伴走します。
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