なんとなくわかっている。
でも、いざ説明しようとすると言葉に詰まる。
ECの世界は、横文字が当たり前。
セッション、PV、CVR、LTV。
私も店舗からECへ異動したとき、
最初に戸惑ったのは売上ではなく「言葉」でした。
会議やセミナーで飛び交う専門用語。
正直、わかったふりをしていたこともあります。
だから、出てきた言葉を一つずつ調べました。
「セッションって何?」
「PVとの違いは?」
基礎から整理して気づいたのは――
難しいのは数字ではなく、
カタカナの壁だということ。
意味がわかれば、数字は驚くほどシンプルです。
このシリーズでは、
いまさら聞けない基礎をやさしく整理します。
セッション・ユーザー数・PVの違い
まずは、いちばん基本の3つを整理します。
ECの数字はたくさんありますが、
実はすべてがバラバラに存在しているわけではありません。
売上も、広告の成果も、改善のヒントも、
もとをたどれば「人が来て、見て、行動した」という流れに分解できます。
その流れを支えているのが、
・ユーザー数(何人来たか)
・セッション(何回来たか)
・PV/表示回数(何ページ見られたか)
この3つです。

まずはここをきちんと理解すること。
ここがあいまいなままだと、その先の数字もあいまいになります。
① ユーザー数(サイトに来た人数)
ユーザー数は、
サイトに来た人数です。
Aさんが1日に3回見ても、
ユーザー数は「1人」です。
人数を数えている。
まずはこれだけ覚えれば大丈夫です。
少しだけ注意
同じAさんでも、
・スマホとパソコンで見た
・別のブラウザ(インターネットを見るアプリ)で見た
・クッキー(訪問者を見分けるための目印データ)を消した
この場合、別の人として数えられることがあります。
現在主流の
Google Analytics 4(GA4:Googleが提供しているアクセス解析ツール)では、
クッキーや端末情報をもとに
「同じ人かどうか」を判断しています。
そのためユーザー数は、
実際の人数に近い“目安の数字”
と考えるのが現実的です。
② セッション(サイトに来た回数)
セッションは、
サイトに訪れた回数です。
Aさんが
・午前に1回
・夜に1回
訪れたら、
ユーザー数=1
セッション=2
になります。
セッションの数え方はツールで違う
GA4(Googleのアクセス解析ツール)では、
・30分操作がなければ終了
・クリックやページ表示などの「動き」を基準に計測
というルールがあります。
一方、
Shopify(ネットショップを作れるサービス)の管理画面では、
日付が変わると新しい訪問として数えるなど、
独自の計算方法を使っています。
そのため、
「GA4とShopifyでセッション数が違う」
ということは普通に起こります。
間違いではなく、
数え方のルールが違うだけです。
③ PV(ページが見られた回数)
PV(ページビュー)は、
ページが見られた回数です。
Aさんが1回の訪問で
・トップページ
・商品ページ
・カートページ
を見たら、
PV=3
セッション=1
ユーザー数=1
ページの開かれた回数を数えています。
GA4ではPVはどうなっている?
GA4(Googleのアクセス解析ツール)では、
「PV」という表示はあまり使われません。
代わりに
表示回数(ページが開かれた回数)と表示されます。
これは
・Webページの表示
・アプリ画面の表示
をまとめた数字です。
意味としては、
ほぼPVと同じと考えて大丈夫です。
まとめ
・ユーザー数=人数
・セッション=訪問回数
・表示回数(PV)=ページ閲覧数
そして、
ツールごとに、数え方は少し違います。
だからこそ大事なのは、
数字の“意味”を理解すること。
そして、もうひとつ大切なのは――
同じ定義の数字で、変化を見ること。
たとえば、
・GA4(Googleのアクセス解析ツール)の数字で見るなら、ずっとGA4で見る
・Shopify(ネットショップ作成サービス)の管理画面で見るなら、そこで統一する
途中で基準を変えてしまうと、
正しい比較ができません。
大事なのは、
・昨日より増えたか
・先月より伸びているか
・改善のあとに変化が出たか
といった「流れ」を見ることです。
数字は、単体では意味を持ちません。
同じ定義で、推移(時間の変化)と対比(比較)で見る。
ここができるようになると、
ECの数字は一気にやさしくなります。


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