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先生との距離感と言葉づかい——敬語は「スキル」であり「武器」になる

新しい年度が始まり、私たちも新入生を迎えました。
これを機に、私は外部講師としてのスタンスを少し変えます。

これまで、学生との距離はなるべく近くしようと思ってきました。
タメ口でもいい。話しやすい空気をつくる。本音で話せる関係をつくる。

それはそれで、間違っていなかったと思っています。

ただ、今年からは変えます。
敬語でのコミュニケーションを学生に求めます。

新入社員研修というコスト

学生から社会人への境目に、想像以上の差があります。
現場で見ていても、そのギャップは年々大きくなっている印象です。

企業はその差を埋めるために、時間とお金をかけて新入社員研修を行っています。
中でも「言葉づかい」や「ビジネスマナー」といった、本来は基礎であるはずの部分に、多くのコストがかかっているのが実情です。

専門学校の役割が「即戦力の育成」である以上、
この土台を在学中に身につけておくことは必須です。

だからこそ思うんです。
最低限の言葉づかいは、学生のうちから習慣にしておくべきではないか。

言葉づかいは能力ではなく、習慣

できないのは、能力の問題じゃない。
習慣です。

使っていないだけ。

日常でやっていないことは、
急に社会人になったからといってできるようにはなりません。

だからこそ、その「習慣化する機会」を奪ってしまうのは、
教育として本来の目的から外れているのではないかと思うんです。

どれだけ優秀な学生でも、
使わなければ使えない。

それが言葉です。

すごくシンプルな話です。

敬語は「距離」を置くコミュニケーションなのか?

「敬語だと距離が遠くなる」

正直、私もそこは少し気になっています。
学生とのコミュニケーションがうまくいかなくなるんじゃないか、と。

でも社会に出たらどうか。

仲のいい先輩とも、信頼している上司とも、基本は敬語です。
それでも関係はちゃんと築ける。

実際、会社員時代は敬語のまま普通に部下からイジられていました。

つまり、

敬語=距離が遠い、は思い込みです。

敬語は、ただの礼儀ではない。
相手に伝えるための技術です。

だから、ルールはひとつだけ

今年からシンプルに決めました。

授業中、先生に話しかけるときは敬語で話す。

「それどういう意味?」ではなく、
「それはどういう意味でしょうか?」

たったこれだけ。

でも、この差は大きい。

最初はぎこちなくていい。
むしろ、その違和感がないと変わらない。

敬語はあとからでは身につかない

「就活のときにやればいい」

間に合いません。

それで「即戦力を育てる」なんて、正直きれいごとです。

  • 「です・ます」で話す

  • メッセージも整える

この積み重ねしかありません。

言葉づかいは、その人の評価になる

言葉は、その人そのものです。

タメ口しか使えない人と、
場面で使い分けられる人。

どちらが信頼されるかは、説明しなくてもわかるはずです。
信頼される人という「ブランデイング」にもつながる大事な要素。

学生の能力にはそんな大きな差はないはず。
結局、イメージや印象が左右するのは事実です。

敬語で冗談が言えるのがゴールです。

距離が近いことと、礼儀があることは、両立します。

むしろ、その両方を持っている人が強い。

だからまずはシンプルに。

「です・ます」で話す。

そこからでいい。

その小さな積み重ねが、
気づいたときには大きな差になっています。。

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