私がEC業界に入った10年ほど前。
Google広告といえば検索広告でした。
ユーザーが検索したキーワードに対して広告を出す。
シンプルで分かりやすい仕組みです。
その後、
Googleショッピング広告を稼働させ、
ECでは非常に高い成果が出せました。
購入意欲の高いユーザーに商品を直接見せられるためです。
特に型番の商品を展開しているショップには向いている広告でした。
そして現在。
広告運用はさらに大きく変化しています。
AIによる自動最適化です。
その中心にあるのがPMAXです。
PMAXは「全部入り」の広告
PMAXは、
検索広告だけではありません。
ショッピング広告
YouTube
ディスプレイ広告
Discover
Gmail
Googleが持つ広告枠を横断して配信します。
以前は人が設定していたことを、
GoogleのAIが自動で判断するようになりました。
正直、
初心者が細かく広告設定をするよりも、
PMAXの方が成果が出るケースも少なくありません。
だから、
これからGoogle広告を始めるなら、
まずPMAXからで良いと思います。
PMAXの強みは「購買ファネル全体」にアプローチできること
従来の検索広告は、
「今すぐ買いたい人」
へのアプローチが中心でした。
一方、PMAXは、
検索、ショッピング、YouTube、ディスプレイなど、Googleの様々な配信面に広告を出すことができます。
そのため、
認知 → 興味・関心 → 比較・検討 → 購入
という購買ファネル全体に接触できるのが大きな強みです。
例えば、
YouTubeで商品を知り、後日検索して購入する。
そんな行動にも広告が関与できるようになります。
ただし、その分、
「どの段階で成果につながったのか」
は見えにくくなります。
だからこそ、
ROASだけを見るのではなく、
本当に新しい売上を作れているのか?
という視点で結果を検証することが重要です。
そのROAS、本当に広告の成果ですか?
PMAXを運用していると、
ROASが300%、500%と高い数字が出ることがあります。
もちろん良い結果に見えますが、
そこで一度立ち止まって考えたいことがあります。
その売上は、本当に広告が作った売上でしょうか?
例えば、
もともとブランドや商品を知っていたお客様が、商品名や会社名で検索して購入した場合。
こうした指名検索の売上も、PMAXの成果として計上されることがあります。
もちろん売上は売上です。
ただ、そのお客様は広告がなくても購入していた可能性があります。
つまり、
ROASが高く見えていても、
実際には新しいお客様を獲得できていないケースもあるのです。
だからこそ、
広告の成果を見るときはROASだけでは不十分です。
新規顧客が増えているか。
本当に広告が売上を生み出しているのか。
そんな視点を持って数字を見ることが大切です。
AI時代だからこそ、「数字を読む力」が重要になる
PMAXはとても優秀な広告です。
AIが膨大なデータをもとに、自動で最適化してくれます。
だからこそ、初心者でも成果を出しやすくなりました。
ただし、
管理画面の数字が良いからといって、必ずしも広告が成功しているとは限りません。
大切なのは、
その売上がどこから生まれたのかを検証すること。
ROASだけでなく、
・新規顧客は増えているか
・指名検索は増えていないか
・自然検索の売上と重複していないか
・利益は残っているか
といった視点も必要です。
結論として、
Google広告を始めるならPMAXはおすすめです。
しかし、
AIに任せきりにするのではなく、
数字の意味を理解しながら運用すること。
それが、AI時代の広告運用で成果を出すために欠かせない考え方だと思います。
次回予告
次回は、
「いまさら聞けないEC店長の基礎知識⑭|Google広告と何が違う? META広告の基本を整理する」
をお届けします。


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