やることは毎日決まっている。
数字も一応共有している。
――それでも、
「なんとなく朝礼」になっていませんか?
・とりあえず昨日の売上を伝える
・注意点を話す
・最後に「今日も頑張ろう」で締める
その朝礼、本当に売上につながっていますか?
売上が安定しない。
スタッフの動きが揃わない。
朝礼をしているのに成果が出ない。
もし思い当たるなら、
問題は戦略ではなく、朝礼の質かもしれません。
朝の10分は、単なる習慣ではなく、
売上を設計する時間です。
ここでは
売上が伸びない店に共通する「朝礼チェック9項目」を整理します。
あなたの店舗はいくつ当てはまるでしょうか。
売上が伸びない朝礼チェック9項目
① 昨日の売上を具体的な数字で共有していない
□ 売上
□ 予算対比
□ 客単価
□ 購入率
「忙しかった」「厳しかった」など感覚的な表現で終わっていないか。
数字が曖昧だと、改善も曖昧になります。
売上管理の基準を毎日共有することが、店長の基本姿勢です。
② 数字の“原因”を言語化していない
□ なぜ良かったのか
□ なぜ悪かったのか
「天気が悪かった」「お客様の反応が鈍かった」
なんとなくでしか原因を求めていませんか?
売上は必ず「理由」があります。
正解かどうか?はそこまで必要ではありません。
「~が原因かも?」という仮説を毎日作れるかどうか?
入店数なのか、単価なのか、購入率なのか。
数字を使った仮説を言語化しましょう。
③ 課題を複数出しすぎている
□ 毎日テーマが変わる
□ 指示が散漫
あれやこれや…。
スタッフは話したことの1/5しか聞いていない前提で考えましょう。
大事なことは毎日同じことを言い続ける。
課題は「一日一題」
④ 行動目標が抽象的
□ 「接客を頑張る」
□ 「笑顔でいこう」
もちろん「笑顔」「接客」とっても大事です。
因数分解してあげないと、
なんとなく頑張って、
なんとなくうまくいった?
いかなかった?
になっていませんか?
具体的であればあるほどいいですよね。
「ファーストアプローチの笑顔」
「人気のスカートの接客」
を
「お客様がこちらを向いてくれるくらい」
「試着につながるお客様が増えるように」
まで
と指示する。
ここまで言っておけば、明日の朝礼に結果が出ますよね。
⑤ 個人目標が明確になっていない
今日の店舗の売上目標「~万円!」
もちろん大事です。
「~万円」のうち、各スタッフの売上目標は?
各スタッフの目標値の合計が店舗の目標になるべきですよね?
⑥ 店長だけが話している
□ 一方通行の演説
□ スタッフの発言ゼロ
せいぜい聞いて理解できるのは1~2分の内容です。
よほどの集中力がない限り、人の話なんて聞いてられません。
やる気の問題ではなく、そういう構造なんです人間って。
スタッフに返事をしてもらうだけでも、自分事になりますよね。
できれば、発言をしてもらう。
必要なのは発言しやすい空気感「心理的安全性」です。
ここについてはまた、別の機会に説明します。
⑦ 商品戦略の共有がない
□ 今日の重点商品
□ シーズンの方向性
売場と朝礼が連動していないと、提案は弱くなります。
今日売りたい商品、強化したいカテゴリを明確に。
2割の商品で8割の売上をつくる。
好調店における必勝パターンです。
至って当然のことを言います。
在庫が無ければ、売上は作れません。
重点商品の選定と在庫政策は一致しない限り売上は上がりません。
どうやっても。
⑧ 時間が長すぎる
□ 15分以上かかっている
□ 話が脱線する
5以上は余白です。せめて10分以内には収めましょう。
朝礼をするのが仕事ではありません。
朝礼は仕事をするための、準備運動です。
準備運動で疲れては、本末転倒でしかないですよね?
⑨ 継続の型がない
□ 日によって内容が変わる
□ 店長の気分で進行
毎日同じ流れで運用できているか。
「数字 → 課題 → 行動 → 確認」の型を固定することで、
店舗に数字文化が根付きます。
人が変っても仕切れる形が、そのお店の強みになるはずです。
目的は、スタッフの動きに一定のルールを敷く事。
決しておしゃべりの会でもなければ、昭和的な気合を入れる機会でもないのです。
まずは「朝の10分」を見直すことから
売上が伸びない店の朝礼は、
気づかないうちに「雰囲気づくり」で終わっています。
一方、売上が伸びる店の朝礼は違います。
数字 → 課題 → 行動 → 確認
この型を、淡々と積み重ねています。
難しい改革は必要ありません。
まずは、9項目のうち当てはまるものを正直に洗い出すこと。
「なんとなく」を手放し、
朝の10分に意図を持たせるだけで、
売場の空気は少しずつ変わります。
朝礼を変えることは、
スタッフを責めることではありません。
仕組みを整えることです。
売上改善の第一歩は、
今日の朝礼から始められます。


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