ECサイトの売上を伸ばしたいと考えたとき、多くの人が真っ先に思い浮かべるのが「集客」です。
広告を出稿する。
SNSを更新する。
SEO対策を強化する。
もちろんどれも重要な取り組みですが、アクセス数を増やすには時間もコストもかかります。
一方で、今あるお客様の購入金額を少し増やすことができれば、売上は比較的短期間で改善できる可能性があります。
そこで注目したいのが「客単価」です。
客単価とは何か
客単価とは、1回の注文あたりの平均購入金額を指します。
客単価 = 売上 ÷ 注文数
例えば、
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売上:50万円
-
注文数:100件
この場合、客単価は5,000円になります。
つまり客単価は「お客様が1回の買い物でいくら使っているか」を示す基本指標です。
売上の分解式で見ると本質が見える
ECの売上は次の式で整理できます。
売上=アクセス数 × 購入率(CVR)× 客単価
この中で客単価は、最も“設計要素が強い指標”です。
なぜなら、
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アクセス数(流入)
-
CVR(購入率)
と違い、
商品構成と見せ方によってコントロールできる余地が大きいからです。
客単価は「後から改善する数字」ではない
多くのEC現場では、
「客単価が低いからセット販売を強化しよう」
「アップセル施策を入れよう」
といった“後付けの改善”が行われます。
しかし実際には、客単価はもっと前の段階で決まっています。
それが、
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商品MD(構成)
-
打ち出し商品
-
売場の見せ方
です。
ECはデジタルVMDである
実店舗ではVMD(ビジュアルマーチャンダイジング)によって売上が変わります。
どの商品を入口に置くか
どの商品を目立つ位置に置くか
どの組み合わせで見せるか
これだけで客単価は変わります。
ECも同じ構造です。
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トップページの特集
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カテゴリの並び順
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商品ページの関連表示
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SNSや広告での打ち出し商品
これらすべてが「デジタルVMD」です。
つまりEC店長は、数字を見る人ではなく売場を設計する人でもあります。
売場の設計が客単価を決める
例えば同じ商品構成でも、見せ方次第で結果は変わります。
例①:低単価商品を主役にした売場
入口商品:3,000円の商品
主力商品:見えにくい
→ 注文数は増えるが客単価は下がる
例②:主力商品を軸にした売場
入口商品:3,000円(導線)
主力商品:10,000円をメイン訴求
→ 客単価は安定して高くなる
この違いは「商品が違うから」ではなく「見せ方が違うから」です。
売上が伸びないときの落とし穴
売上が伸びないと、多くの現場ではこう考えます。
「売れる商品を増やそう」
「安い商品を増やして入口を広げよう」
しかしこの判断は注意が必要です。
低単価商品を増やすと、
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注文数は増える
-
しかし客単価は下がる
-
結果として売上が伸びない
という状態になることがあります。
これはECでよく起きる構造的な現象です。
EC店長の役割は「売場の意思決定」
EC運営は、商品が与えられたものだとしても成立します。
しかし、その中で
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どの商品を主役にするか
-
どの商品を入口にするか
-
どの順番で見せるか
は店長の意思決定です。
つまり客単価は「結果」ではなく、
売場設計の反映値です。
まとめ
アクセス数を増やす施策は重要ですが、その前に見るべきは客単価です。
そして客単価は、単なる数字ではありません。
それは、
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商品MD
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打ち出し戦略
-
デジタルVMD
の結果として現れる“売場の設計指標”です。
まず見るべきは数字ではなく、売場そのもの。
アクセス施策の前に、自社の「見せ方」が客単価を下げていないかを確認することが重要です。


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